服薬期間中フォローアップの重要性について紐解いて見た

更新日：5月7日

最近SNSなどで薬剤師の業務について発信されている投稿内容をよく目にします。当然ですが薬剤師の仕事は単に薬を渡すだけではありません。薬剤師の専門知識で患者さんの健康を守る重要な役割を担っています。

特に、義務化された「服薬期間中のフォローアップ」は、その重要性が話題になることも増えており、患者さんの健康状態の維持において決定的な役割を果たします。

みなさんの薬局では服薬期間中のフォローアップ、しっかりと行えていますか？

服薬コンプライアンス・アドヒアランスの課題

日々多くの患者さんと接していると、薬の正しい服用方法や回数を守っていないケースに直面することがあります。

この「コンプライアンス・アドヒアランス」の低さは、薬の効果の不十分さや健康リスクの増大を引き起こす原因となります。

ここで薬剤師からの服薬期間中のフォローアップが重要になるのです。

服薬期間中のフォローアップには以下のような利点があります。

「あなたの調剤薬局」が持つ独自のデータでは、ハイリスク薬を服用している患者のうち、約4％の割合で服薬期間中に副作用などの異変が起きています。

またさらに、ハイリスク薬以外の患者においても、約15％の割合で副作用や残薬、体調変化などの問題が起きていることがわかっています。

服薬期間中フォローアップの重要性は分かっていても、時間やリソースの制約、患者さんの服薬アドヒアランスの低下など、フォローアップに伴う課題も多い中、オススメなのはITツールを活用した服薬期間中フォローアップの実施です。

調剤薬局向けの業務支援ツールである「あなたの調剤薬局」では、薬歴と連動して全投薬患者に自動でフォローアップを実施することができます。

服薬に問題が起きているケースはシステム上で可視化されるようになっており、薬剤師が個別でさらなるフォローアップを行うことで、患者さんの健康維持はもちろん、信頼関係の向上に寄与します。

また、服薬期間中フォローアップの取り組みを強化したことで、かかりつけや、服薬情報提供料の算定に繋がったケースも多々あり、薬局経営の課題改善にも役立つことが証明されています。

服薬期間中のフォローアップは、薬剤師としての役割を拡大し、患者さんの生活の質を向上させるための重要な手段です。

患者さんの健康を第一に考え、積極的にフォローアップを行うことで、治療の成功率を高めることができ、薬剤師への信頼を高めることができます。

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