2024年度の調剤報酬改定では、地域支援体制加算の点数がこれまでに比べて一律7点減になるということが発表されました。
また、加算のための算定要件や体制要件も以前に比べ厳しいものになっています。
そこで本記事では、地域支援体制加算の要件をクリアするためのポイントについて、まとめていきたいと思います。
地域支援体制加算の算定要件
2024年度調剤報酬における地域支援体制加算は、
地域支援体制加算1 32点
地域支援体制加算2 40点
地域支援体制加算3 10点
地域支援体制加算4 32点
という点数になっており、算定要件は、
地域支援体制加算1 下表10の要件のうち3項目以上・4は必須
地域支援体制加算2 下表10の要件のうち8項目以上
地域支援体制加算3 基本料1以外の薬局・下表10の要件のうち3項目以上・4と7は必須
地域支援体制加算4 基本料1以外の薬局・下表10の要件のうち8項目以上
となっています。
地域支援体制加算算定要件 項目別ポイント
次に、地域支援体制加算算定要件の10項目について、要点をいくつかおさえてみたいと思います。
①夜間・休日などの対応
夜間・休日などの対応に関しては、土曜日や営業時間外の対応について検討してみてください。他の薬局との差別化という点においてもメリットがあるかと思います。
しかし、シフトの調整や輪番制の検討が必要となりますので、人件費を勘案して現実的に可能かどうかの判断が必要となります。
②麻薬の調剤実績
麻薬の調剤実績をクリアするには、麻薬免許取得だけではなく、しっかりと施術を行う必要があります。外来よりも個人在宅の患者を開拓するのが良いでしょう。
③重複投薬・相互作用等防止加算などの算定
重複投薬・相互作用等防止加算の算定には疑義照会を含めしっかりと患者情報を集め、その上で医師へのアプローチや関係構築を行うことが重要です。
⑤外来服薬支援料1の算定
外来服薬支援料の算定実績をつくるには、一包化提案というところになりますが、③重複投薬・相互作用等防止加算の算定と同様に、医師へのアプローチがきちんとできているか、関係性が構築できているかがカギをにぎります。
⑥服用薬剤調製支援料の算定
服用薬剤調製支援料の算定に関しても、減薬の提案が必要になるので、③重複投薬・相互作用等防止加算などの算定、⑤外来服薬支援料1の算定と同じく、医師との関係性がポイントと言えそうです。
また、情報の収集にはマイナ保険証、オンライン資格確認の活用も積極的に行いましょう。
地域支援体制加算 要件クリアのポイント
上記の算定要件の項目別ポイントを見ていくと、この中に何度も出てくるキーワードがありますよね。
それは、
患者情報の収集(=投薬後の服用状況の確認)
医師へのアプローチ
情報提供による医師・患者との関係構築
です。
これらを意識し、取り組みを強化していくことで各項目の算定実績が増え、地域支援体制加算の獲得も可能となります。
「あなたの調剤薬局」の活用
薬局向け業務サポートツール「あなたの調剤薬局」では、薬剤師の業務負担を増やすことなく自動で行える投薬後フォローアップ機能により、自薬局の全投薬患者をモニタリングし、情報を収集することができます。
またフォローアップの結果、服薬状況に問題が発生した際は、速やかに可視化され薬剤師が個別に対応することができます。
これにより患者との薬局間の信頼関係が構築されやすくなるだけでなく、医師への情報提供やアプローチへの取り組みもより強化することが可能となります。
地域支援体制加算の算定実績クリアにお悩みの方は、ぜひ「あなたの調剤薬局」導入を検討してみてください。
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