街中やテレビ、Webサイトなどでよく目にする機会が増えたITやDXというワード。
なんとなく意味は分かるけれど、自分にはあまり縁のない世界。 そう感じている方も多いのではないでしょうか。
ITツールやDXツールがあると、業務が効率化できたり、コスト削減や収益アップに繋げられたりと、日々の生活が良い方向へと変わります。 もちろん薬局経営においても例外ではありません。
今回は、ITとDXについて分かりやすく解説し、薬局での収益アップや業務効率化にマストなツールを具体的にご紹介します。
業務の効率化や収益アップのノウハウを身に着け、勝ち残れる薬局を目指しましょう。
(目次)
IT化、DX化とは?
まずはじめに、ITとDXについてご説明します。
ITとは、Information Technology(インフォメーションテクノロジー)の頭文字をとったもの。 そしてIT化とは、これまでアナログで行っていた処理や作業を、デジタルの技術を使いながら”効率化”していく変化のことをさしています。
例えば、かつては電卓をたたいて計算していた一日の売上集計業務。 今は、パソコン上に売上管理やレジシステムを導入していれば、クリック一つで簡単に計算することができ、作業時間を短縮できますよね。 これがIT化です。
一方でDXとは、 Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)を略したもの。近年耳にする機会がグッと増えました。
IT化が、作業の効率化そのものを指すのに対し、DX化はデジタル技術による“ビジネスや生活様式の変革”のことを意味します。
例えば、薬局業界ではこれまで服薬期間中のフォローアップがなかなか難しく、一般的にあまり行われていませんでしたが、LINEをはじめとするコミュニケーションツールの登場、またそれを応用したシステムの開発により、以前に比べ簡単に行えるようになりました。
薬剤師だけでなく、患者さんにとっても、また処方箋を出した医師にとってもこの変革は良い面がたくさんあります。
このように世界中で巻き起こるIT化、DX化の波は、薬局業界においても例外ではないのです。
ツールの活用の現状
しかしながら、ITやDX化の取り組みを進めている薬局は、実際のところそれほど多くありません。
これまで薬局は様々な法改正のもと、経営や人材も比較的安定している業界でした。
しかし今、時代は超高齢社会。 今後迫りくる2025年問題(※)など、医療費の削減が喫緊の課題とされる現代において、国の指針は大きく変化し、従来通りの方法では生き残れない時代となってきました。 ※2025年に団塊の世代とよばれる約800万人全員が75歳以上、つまり後期高齢者となり生じる様々な社会問題。
今のままではダメだと感じつつ、ツールの導入は大変なんじゃないか、かえって仕事が増えるのではないか、複雑で使いこなすのが難しいのではないか、お金がかかるのではないか…など、これまで業界が安定していた分、変化に伴う苦痛を想像してツールの導入に抵抗感を持つ薬剤師の先生も多いかと思います。
ですが、世の中には多種多様なサービスが続々と生まれています。 無料で使えるものから、シンプルさを追求したもの、有料でもコストパフォーマンスの良いものなど、日々たくさんのツールが研究開発されているのです。
次の項目では、ツールの導入に抵抗感がある方でもラクに使え、かつ比較的簡単に導入できる優秀ツールをご紹介します!
これは使える!オススメIT/DXツール
〇薬局での課題を総合的に解決したいならコレ。あなたの調剤薬局
“あなたの調剤薬局“は、LINEを活用した処方箋受付や、服薬期間中の自動フォロー、トレーシングレポートの自動発行など、今後を担う薬局に必要不可欠な機能が多数搭載されたツールです。
業務が多岐にわたる調剤薬局の中で、忙しさというのは患者さんにとってだけでなく、薬剤師たちにとってもプレッシャーで、心の負担にもなり得ます。 あなたの調剤薬局ではLINEを使った処方箋受付機能で、待ち時間を短縮。
さらに服薬期間中のフォローも自動で行ってくれ、問題が起きた時にいちはやく対応することが可能です。
患者さんや地域の医療機関との信頼関係をふかめることで、かかりつけ薬局や在宅対応にも活かすことができます。
価格 スタンダードプランで12100円/月~ 他プランもあり。
〇シフトと勤怠をらくらく管理、ジョブカン
薬剤師や薬局スタッフの勤怠管理やシフト作成も、ITツールの導入で効率化することができます。
ジョブカンは、打刻された勤怠データのすべてが自動で集計され、給与ソフトとのの連携も可能。各スタッフの残業時間なども個別に出力することができ、残業などが原因での人材流出が防げます。
また在宅対応や、介護老人保健施設などへの出張、店舗数が多い薬局では店舗間を移動しての勤務もあるかと思いますが、そういったイレギュラーな場合もスマートフォンのGPS機能を利用して、簡単に管理することができます。
シフト管理では、ジョブカン独自のアルゴリズムによって直感的に作成しやすくなっており、シフト作りに時間がかかる、なんて悩みから解放されます。
スマートフォンを利用したスタッフ側の希望休の申請や、有給管理も同時に行ってくれるので、ライフワークバランスも充実させることができますね。
価格 200円~500円/月 ※導入機能の数により変動
〇患者様とのコミュニケーションツールに最適。LINE公式アカウント
日頃使っている方も多いLINE。 そんなLINEが提供するビジネス用のアカウントも、簡単に作る事ができます。
薬剤師個人のアカウント情報などを表に出すことなく、薬局のアカウントとして集患を行ったり、患者様とコミュニケーションをとることができます。
OTC医薬品との飲み合わせや、服薬を忘れてしまったときの対処方法など、わざわざ聞きに行くのは…と思うような悩みも、LINEなら簡単に質問することができます。
また自動応答機能で営業時間のお知らせもしてくれるので、プライベートの時間にLINEの返事に追われる…なんてこともありません。
患者さんとのコミュニケーションが深まると、かかりつけ薬局のご案内などもしやすくなりますよね。これはぜひ押さえておきたいツールです。
価格 無料 ※利用内容に応じて有料になるケースもあり。
〇場所を選ばずどこでも会議。オンラインミーティングシステム、ZOOM
ここ数年で耳にすることが増えたZOOM。 コロナ禍での自粛期間中は、ZOOM飲み、なんて言葉も流行りましたよね。 実はこれ、薬局のお仕事でもかなり使えます。
どんな場所、どんなデバイスからでも接続することができるので、社外の方との打ち合わせはもちろん、複数店舗での合同会議を行いたい場合や、社内研修も簡単に実施できます。
セキュリティもしっかりしているため、近年はZOOMを使ったオンラインセミナーなども多数開催されており、自宅や局内から気軽に参加することができるようになったのは、忙しい薬剤師先生からすると、ありがたい変革です。
使い方もシンプルで簡単なので、まだ使われていない方がいたら、ぜひ取り入れてみてください。
価格 無料プランとビジネス用の有料プランがあり。有料プランは¥20,100/年~
薬局での収益アップや業務効率化にマストなツールまとめ
ここまで、薬局でのIT/DX化について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。2年に1度の調剤報酬改定など、国の指針に沿った経営に柔軟に変化していくのはいつの時代も大変なことです。
ですが、これを乗り越えなければ勝ち残れない時代は、すぐ目の前までやってきています。 以前なら人力だけが頼りでしたが、しかし今はIT,DXツールがあり、その裏でサポートしてくれる企業も多くあります。
従来の方法から脱却し早いうちからIT化、DX化を進め、環境を整備しておくことが今後の成長のカギとなるのではないでしょうか。
弊社主催のオンラインセミナーなどでも一部ご説明しておりますので、気になる方はぜひお問い合わせください。
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