top of page

薬局物販を強化するための最強ツール

更新日:2023年6月23日

近頃、処方箋の売上だけでなく、OTC医薬品や健康食品などの「物販」を強化し、売上アップを目指していきたいという薬局が増えてきています。皆様の薬局ではいかがでしょうか。「強化したくても、売れるものが限られている」、「商品をどうオススメしていいか分からない」、そんなお声もよく耳にします。そこで今回は、薬局物販の強化方法に焦点をあてご紹介したいと思います。

 

目次

 

薬局物販の強化にはLINEを活用すべし


まず物販を強化する上で大切なのは「誰に対して売るのか」、そして「商品をどうやって認知してもらうか」というところです。


当然ながら、商品を仕入れ、薬局内に並べておくだけでは売れません。

誰に対して売るのか、商品をどうやって認知してもらうのかを考えると、薬局や薬剤師の側から何かアクションを起こす必要がありますが、患者様の中でターゲットを絞り、店頭でお声掛けするだけでは、おそらく強化と言えるほどの成果を出すことは難しいでしょう。


ではどうしたら良いのか。

最初から結論を言ってしまいますが、ずばりオススメしたいのは「LINE公式アカウント」を活用です。


LINE公式アカウントの活用とは


LINEは現在、約9200万人の方が日本国内で利用しており、人口比率で計算すると5人のうち3.5人もの方が使っているという計算になります。


また一般的な「LINE」とは別に、ビジネスシーンにおいては「LINE公式アカウント」というものが存在しており、これはビジネスでのLINE活用に向けてLINE社が開発・提供しているサービスです。


9200万人ものユーザーがいる一般的なLINEアカウントと連携して利用できるので、ビジネスシーンにおいても非常に便利かつ有効なツールとなっています。


近年では、様々な企業や公官庁も積極的にLINEの活用を取り入れており、例えば、地方自治体からは新型コロナ感染症に関する通知やワクチン接種の案内、メディアからは最新ニュースの配信、ブランドやメーカーからは新商品のお知らせなど、LINEアカウントを持っている方の多くがこういった配信を通して情報を取得した経験があるのではないでしょうか。


こういった企業や公官庁からの配信が、「LINE公式アカウント」にて作成・設定され、お友だち登録で紐づけられているアカウントひとつひとつに配信されるという流れになっています。


LINE公式アカウントは、メッセージの配信以外にも様々な機能が標準装備されており、薬局業務においても有効的に使えるものが数多くあるのですが、その中のひとつが、今回取り上げている「物販」におけるサポートです。


これまで郵送などでDMを送っていた代わりに、チャット機能で商品のお知らせに関する写真やメッセージを送付することができたり、ショップカードやクーポン機能などで購買促進を行うことも可能です。



LINE活用のメリット


では具体的に薬局物販でLINEを活用することに、どのようなメリットが生まれるのかを解説していきたいと思います。


冒頭でも触れた通り、LINEの現在の利用者数は9200万人を超えており、人口の5人に3.5人が利用しているツールです。年代別で見ても、EメールやSMS(ショートメッセージサービス)などと比べ普及率は圧倒的です。


またLINE公式アカウントは、WEBから開設の申請が無料ででき、申請から約1週間以内には利用を開始することができます。開設後はWEB版の管理画面か管理アプリから様々な設定や操作を行うことができます。


LINE公式アカウントに関する詳しい機能は、過去の記事でもまとめていますので宜しければご参考にして頂けると嬉しいです。



LINE公式アカウントは直感的に操作できるよう工夫された作りになっており、慣れていない方でも非常に使いやすいのも一つメリットとして挙げられます。


ただでさえ忙しい日々の業務の中で、新たに操作方法を覚えたり、使い方を調べたりするのは工数的にも心理的にも負担が大きいですよね。


物販以外にも、業務を効率化できるような機能など様々ありますので、何か今後に向けて新しい取り組みを行ってみたいという方はぜひ申請・開設し、実際に触ってみてください。



カギを握るのはお友だち登録者数

しかし、アカウントを開設してもメッセージ配信やクーポン機能など、物販強化に役立つ機能を使えるのはお友だち登録を行ってくれた方のみだという視点を忘れてはないません。お友だち登録者数をいかに増やすことができるかが、LINEを活用した物販強化の成功のカギとなっているのです。


あなたの調剤薬局加盟店の中の、LINEの運用を開始して今年で3年目の薬局チェーン様では、LINEの活用と並行してお友だち登録者数の増加に注力され、今ではチェーン全体で3万人以上のお友だち登録者数を保持されています。1店舗平均では800名くらいのお友だち=患者様とLINEで繋がっている状況です。


新型コロナの流行が始まった当初はまだ1万5000名ほどのお友だち登録者数でしたが、この頃に、同薬局チェーンでは抗原検査キットを販売するという機会がありました。感染症の流行拡大による混乱の中、店頭で売るのか、どのように売るのかと議論を重ねられ、販売開始の告知は1万5000名の方々にLINEで告知をしようという流れになりました。


その結果、LINEから自社ECサイトに誘導しWeb上で2000個、LINEを見て店頭に来られた患者様で3000個の抗原検査キットが即完しました。


そして一度このようにドンと売上を上げたことで、継続して購入してくださる患者様も増え、今も物販に成功されています。


もちろんコロナ禍に入ったばかりの時期で、抗原検査キットに対する関心や需要が高まっていたという背景もありますが、注目すべきは、メッセージ配信の有効性です。


例えば販売を強化したいアイテムがあったとしても、店頭でポスター掲示をしているだけでは、なかなか注目もされず、購入にも至らないケースが多いです。


しかし見方を変えてみると、注目されてないから購入に繋がりづらいだけなのです。薬局や薬剤師から発信される情報というのは、その他一般の小売店に比べ、信用度合が増すケースが多いです。商品をお勧めされるという点では同じ行為に見えても、よくわからないところから流れてくる広告とは訳が違いますよね。つまりしっかりと薬局と患者様が繋がることは、販促効果という点で見ても非常に大きい効果を発揮するのです。



どんなメッセージを送れば良いのか


では次にどのようなメッセージを送るのがいいかについて解説したいと思います。


あなたの調剤薬局ではLINE運用のご支援なども行っており、効果的なメッセージ配信についても徹底的にリサーチしています。


LINEには一度お友だち登録した相手をブロックするという機能があります。ブロックはいわゆる着信拒否、受信拒否のような形で、メッセージの配信なども見てもらえなくなるのですが、薬局・薬剤師から配信されるメッセージに関しても、毎日闇雲に送ったところで、ブロックされる数が増えるだけです。


まず、理想の頻度は1週間~2週間に1回程度です。もちろん患者様からお問合せがあった場合などは除きますが、商品のお知らせなどを一方的に告知する場合は、あまりにも頻回行うとかえって逆効果となりブロックに繋がってしまうので、注意しましょう。


次に配信する時間帯です。時間帯に関しては、昼間の時間は読まれない可能性が高いです。

外で働いている方、学生の方、様々なライフスタイルがありますが、多くの方は日中に活動しており、ゆっくりメッセージや商品を見ていただく時間的・心理的余裕が生まれづらいのです。


したがって、配信時間は18時から21時頃が理想と言えます。効果を最大限発揮するためにも、最も読んでいただきやすい時間帯を狙って配信しましょう。


またあなたの調剤薬局では、患者様に対し「どんな情報が欲しいか」について行った調査がありますが、調査の結果、季節ごとのおすすめ商品を教えてほしいという回答が多く挙がりました。例えば感染症の流行時期は除菌アイテム、季節の変わり目には疲労回復アイテムなどです。


さらに、生活習慣病の予防方法であったり、健康な体づくりに役立つ情報が欲しいという声も多く挙がりました。


この事から発信する内容に関しては、ただ商品を紹介するだけではなく、季節やそのタイミングごとの特色や、健康な体作りをテーマに情報を発信しながら、それに絡めてオススメのアイテムを紹介するという形にすると、読み手側の満足度や興味も引きやすくなるのです。


ポイントは頻度、時間帯、内容です。この三つのポイントをきっちり抑えておけば、物販強化の成果につながるでしょう。



まとめ


ここまで、LINEで強化する薬局物販についてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。


LINEのアカウント開設自体はコストをかけず、無料で始めることができますので、やってみて損するということは絶対にないと思います。ぜひ物販強化のツールとして、導入してみてください。


またLINEは、物販の強化以外にも処方箋予約や投薬後フォロー、オンライン服薬指導など幅広い場面で活用することができます。


あなたの調剤薬局では、LINEを活用した薬局の課題解決に向けて、幅広いノウハウや実績を持っています。どうせLINEを始めるなら、物販以外にも使ってみたいという方がいらっしゃいましたら、ぜひお気楽にお問い合わせください。


bottom of page