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【最新版】薬局がLINEを使ってできること

薬機法や調剤報酬改定などにより、薬局業界や薬剤師を取り巻く環境は今、大きく変化し続けています。そんな中、国は様々な指針のもと、医療や薬局の現場においてのDX・オンライン化を推し進めています。


皆様の薬局では、業務のオンライン化は進んでいますか?


新たに仕事が増えたり複雑になるのではないか、コストをかけたくない、そんな懸念や不安の声も聞こえてきますが、今回は簡単かつ無料で使えて、規模や立地などに関係なくどのような薬局でも取り入れやすいITツール「LINE」について、2022年8月現在の最新情報をお伝えします。

 

目次

 

LINEとは?

LINEは2011年6月にリリースされたメッセンジャーアプリケーションです。リリースから約11年が経ち、現在では約9200万人を超えるユーザーが存在します。ユーザー同士であれば国内・海外、通信キャリアを問わず、 無料で音声通話・ビデオ通話・チャットなどが楽しめるコミュニケーションアプリです。


もはや日本国内において「生活インフラ」のひとつと言っても過言ではないほど日々の暮らしに根付いたものとなり、この記事を読んでくださっている皆様も、利用されている方が多いのではないでしょうか。

LINE公式アカウント

そんな生活インフラ「LINE」ですが、実は家族や友人とのコミュニケーションに活用するだけでなく、ビジネスシーンでも大いに活用できるのをご存じですか?


LINEには、多くの方が普段使っている「LINE」アプリの他に、企業や個人がビジネスにおいて活用できる「LINE公式アカウント」アプリというものがあります。


LINE公式アカウントは無料でアカウントの開設ができ、開設したその日からすぐに利用することができる大変便利なアプリです。


LINE公式アカウントを使って薬局ができること

薬局運営においてLINEの活用を取り入れることは、たくさんのメリットがあり、あなたの調剤薬局加盟店様の中でも、実際に導入して集患や経営状況が改善したという薬局が多くあります。


では具体的にどのような機能があり、どのようなシーンで活用できるのでしょうか。


まずは、薬局のプロフィール紹介機能です。


患者様が薬局のLINE公式アカウントとお友だち登録をしてくれた際に、まず表示されるのがプロフィール画面です。ここでは、営業時間や住所などの基本情報のほかに、薬局の公式WebサイトがあればURLのリンクを設定することができ、店舗の電話番号などお問合せに関する情報も簡単に登録することができます。


このページを充実させておけば患者様の印象にも残りやすく、これから先も選ばれ続ける薬局への第一歩となります。


次にメッセージ配信機能です。


この機能は、名前の通りおともだち登録をしてくれたユーザー(患者様)に対してメッセージを一斉に配信する機能です。


例えば、お盆休みやお正月休みなど薬局の休業のお知らせであったり、様々な事情により急遽営業時間の変更があった場合などに活用できます。


DM発送などでのお知らせは、時間もコストもかかっていたものが、LINE公式アカウントを活用すれば無料(※)かつスピーディにご案内が可能なので、これはぜひ使っていただきたい機能です。※無料で配信できる数には上限があります。


配信の内容に関しても、お友だち全員に同様の内容を配信設定することもできますし、”30代・女性”など特定の対象者をデータ上で絞り、OTC医薬品や季節商品、健康グッズなど、それぞれのニーズにあった情報を発信することも可能です。


次はLINEチャット機能です。


前述したのメッセージ配信機能は、複数の患者様に対して送信するものだったのに対し、LINEチャット機能はユーザー(患者様)からの問い合わせに対して、通常のLINEアプリでのトークと同じように1対1で直接コミュニケーションをとることができます。


お問い合わせや相談に対し、文章だけでの返答が難しい場合は、写真やイラストなどの画像を使って伝えることもでき、薬剤師の持つ情報や知識を正確に伝える上でとても便利です。返答が難しい夜間や休日は、その旨を伝える自動応答の設定も可能なので、プライベートとのバランスが崩れる心配もありません。



次はLINEコール機能についてです。


ユーザーである患者様からLINE公式アカウントを通して無料で音声通話・ビデオ通話ができる機能です。お友だち登録を行っていなくても薬局側で通話用のURLやQRコードの発行も可能で、任意の電話番号への転送も無料で行えます。


お友だち登録をしていれば通話をしたという記録も残るため、通話後にも引き続きLINEチャットでコミュニケーションをとることができ、オンライン服薬指導や調剤後フォローアップなどに活用することができます。



次にショップカード機能


これまで紙やプラスチックのカードが主流だったショップカードも、近年ではLINEなどを活用したデジタル化が進んでいます。ユーザーは持ち物が増えたり、自宅に忘れてきてしまったといった懸念や心配もなく、薬局側はショップカード作成にかかるコストや時間も削減できます。


また、プラスチックごみ削減といった環境にやさしい選択、SDGsに配慮した選択という点でも薬局のプラスになるのではないでしょうか。


実際にLINEショップカード機能を使っている薬局では、OTC医薬品・健康グッズなど物販購入の際や、来店の特典としてポイントを付与することで、多店舗との差別化を図ることに成功し、リピーター化への施策としても有効に活用されています。


またリピーター化、多店舗との差別化という意味では、ショップカードの他にクーポン機能の活用もオススメです。


店舗で使用できるクーポンを作成しメッセージとして一斉配信することができたり、お友だち登録時に自動で配信される個別のお礼メッセージにクーポンを付けることも可能です。


割引やプレゼントなどのお得な情報を配信することで、来店促進として活用することができたり、薬局の名前や存在を思い出してもらいやすくなるという利点があります。


他にはリッチメニューという機能もあります。


ユーザーが薬局とのトーク画面を開いた際に、画面下部に大きく表示される固定メニューで、これはLINE公式アカウントだけにある特別な機能です。画像と文字を使った分かりやすいデザインになっていて、ユーザー側の使い方も、薬局側の設定方法も非常にシンプルです。



その他、タイムライン投稿や分析機能も無料で利用可能です。

お友だち登録をしているユーザーのタイムライン(VOOMページ)に情報を投稿することができ、投稿に対し「いいね」や「シェア」が発生すると、お友だち登録者以外のユーザーにも情報を拡散することができる特徴があります。


また、お友だち登録者数の増加推移やブロックされている数など、ユーザーの反応をレポートで確認・分析し、戦略立案に活かしたり、データをダウンロードすることも可能です。


最新の変化

ここまでLINE公式アカウントで使える様々な機能について紹介してきましたが、中でも今特に注目したいのは「LINEチャット」機能と「LINEコール」機能です。


オンライン服薬指導が解禁され、具体的な実施ルールも周知されましたが、実は以前は規約の関係でオンライン服薬指導においてLINEを活用することができませんでした。


しかし現在は規約が変更となり、LINEコールのビデオ通話機能を使ってオンライン服薬指導が可能となりました。


ただ解禁になったとは言え、まだまだ実施頻度の低いオンライン服薬指導。コストをかけて新たなツールを導入することへの懸念がある薬局店舗も多いかと思います。まずはLINEでいつでも対応できるように環境を整えておくことが、今できる賢い選択ではないでしょうか。


また、新型コロナ感染の拡大などにより益々重要性が増してきている調剤後フォローアップに関しても、LINEチャット機能を使って行うことができます。調剤後フォローアップは法律によって定められた義務ですが、その対象人数が増えた時、人力だけではカバーしきれません。


ITの力で業務(調剤後フォローアップ)の効率化を図るという意味でも、患者さまの時間的負担・心理的負担を軽くするという意味でもLINEの活用は、積極的に取り入れたいところです。


まとめ

ここまで、薬局におけるLINE公式アカウントの活用について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。


薬局大淘汰時代と言われ、従来のスタイルのままでは生き残るのが難しい時代となりつつある今。「何か新しい取り組みを」そう考えられている薬局経営者の方々も多いかと思います。


まずは無料で始めることができ、多種多様な機能を搭載しているLINE公式アカウントから始めてみてはいかがでしょうか。


あなたの調剤薬局では、これまでに培った多くの経験とノウハウがあります。


LINE公式アカウントの導入や運用、お友だち登録者数の増やし方、またその先に広がる可能性について、もっと詳しく知りたい方はぜひお気軽にお問い合わせください。


皆様の薬局経営がより良いものとなるようサポートさせて頂きます。




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