top of page

薬剤師が知らない医師の本音と付き合い方

更新日:2023年3月9日

2020年に服薬後フォローが義務化されて早2年半。皆様の薬局ではしっかりと患者様へのフォローアップができているでしょうか?そして、何か注意すべき事項が発生した際、処方元のドクターとしっかりと連携できていますか?


今回は「薬剤師が知らない医師の本音と付き合い方」をテーマに、医師が求める情報提供の本音についてお伝えいたします。


 

目次

 

医師が求める情報提供の本値

薬局・薬剤師と医師の接点というと、服薬情報等提供や疑義照会など様々なシチュエーションがあるかと思いますが、その中でも服薬情報等提供というのは、私たち薬局にとって加算の対象となります。しかし、医師にとってはどうでしょうか。実は加算の対象とならないのです。


一方で、医師法第24条にあるように、医師は何らかの情報収集をしたらそれを診療録、つまりカルテに必ず記載しなければなりません。薬局から服薬情報提供が行われた際も例外ではなく、医師にとっては加算にならなくても、必ず情報の転記を行わなければならないルールなのです。

ということは医師にとって、このカルテに転記する作業をいかに効率よく、手間をかけずにやれるかというところが情報提供を受ける際に1つ大きなポイントとなるのではないでしょうか。


以前、服薬情報等提供料の算定が始まった際に、多くの薬局から電話・FAX・メールなど様々な形で情報が届き、カルテへの転記が非常に大変だったというドクターの話を弊社でも多く耳にしました。


そうなると医師にとっての“本音”は、「できる限り手間がからないようにしてくれるとありがたい」。裏を返せば、そういったことまで気の利く薬局だということが伝われば、ドクターとの関係構築は非常にスムーズになります。


疑義照会も同様です。通常であれば疑義照会を行う際、電話をかけることが多いかと思いますが、医師の本音を考えると電話よりはメール、PDFなどの電子データがいいでしょう。ドクターのメールアドレスが分からなければ医療事務の方にメールアドレスを聞いて、先生にお渡しいただく、伝えていただくのも方法のひとつです。


要は医師の希望する形に合わせた情報提供の方法が取れるかどうか、これが医師との付き合い方における大きなポイントなのです。


医師からのヒアリングによると

さらに、あなたの調剤薬局が独自に行った各医療機関へのヒアリングによると、薬局・薬剤師に求めることとして

・処方支援をしてほしい

・どのような処方がいいか教えてほしい・そしてその結果が知りたい

・投薬後、手離れした後の患者様の情報が欲しい

という声が多くありました。


処方支援に関して言えば、例えば院内処方のように電話で相談できればいいですが、なかなかそう簡単にはいきませんよね。そこで、ドクターは診察しながらLINEなどのSNSを使って、繋がっている薬局薬剤師に「こういう処方で考えていますが、どうでしょう」という内容をリアルタイムでやりとりしているケースもあるようです。


調剤薬局と医療機関がきちんと信頼関係を築き、そういったことまでできるようになると双方にとってだけでなく、患者様にとってもメリットが大きいですよね。


そしてさらに、「処方後にその結果が知りたい」という先生方も多くいらっしゃいました。診察して処方したあと、服薬期間中それが効いたのか、処方は正しかったのかどうかという答え合わせをしたいということです。


つまり服薬期間中、患者様に問題があろうがなかろうが、答え合わせとしての情報が欲しいということなのです。医師にとっては問題があったケースだけが情報提供になる得るのではなく、実際には全ての情報が価値あるもので、それを欲している先生方も多くいらっしゃるのが現実です。


そして最後に86.4%にものぼる最も多い意見は、「手離れしたあとの患者様の情報」、つまり患者様の服用状況の情報を必要としているという意見でした。


そうなると、医師との関係構築を行い、円滑な信頼関係を維持していくためには、患者様の情報=服薬期間中のフォローアップ情報が大きな武器となることが分かるかと思います。



服薬期間中のフォローアップ

当たり前ですが、服薬期間中のフォローアップを行うことは、患者様の服用状況がしっかりとわかり、必要があれば受診勧奨を行うこともできます。それは何より最終的には患者様のメリットとなりますよね。


つまり、フォローアップの実施はハイリスクの患者だけなどに絞らず、医師の本音である「多くの情報が欲しい」というニーズとも合わせて、より幅広く、多くの患者に実施することが重要なのではないでしょうか。


しかし薬局の現実を考えた時に全投薬患者様おひとりおひとりに電話して状況を確認するなんてことは現実的に不可能です。そしてさらに注意したいのは、前述したように、医師はできる限り手間なく処理できる形での情報提供を求めているということです。


そこでオススメしたいのがITの力を借りながらフォローアップを行う事、特にLINEの活用です。


これまで、電話、メール、FAX、お手紙など、様々な形で患者様へフォローアップを行うケースを耳にしてきました。しかし実際には、どれも手間がかかりますよね。対物から対人業務へのシフトと言っても、ひとりひとりに電話をしたり、メールアドレスを入力したり…多くの患者様へ実施しようとなるとかなりの人員と工数が必要となってしまいます。


しかしLINEは、薬局側でQRコードを用意しておき、お友だち登録さえしてもらえれば、メールアドレスを入力する手間も省け、メッセージのやり取りも非常に簡単です。


また電話などとも異なり、患者様の都合を伺う必要がなく、薬局側も時間を有効的に使うことができるので業務の効率化が図れます。やりとりの内容や日時も記録に残るため、後々情報の提供を行う上でも非常に有効ですよね。


ぜひみなさんの薬局でもLINE活用を取り入れてみてください。


あなたの調剤薬局の活用


また「あなたの調剤薬局」ではLINE機能を応用し、全投薬患者様へ服薬期間中のフォローアップを全自動で行うことができます(特許取得済)。服薬期間中に問題が発生した場合は個別に可視化され、手動で対応することができます。


さらに問題があったケースもなかったケースも、ワンタッチで服薬情報提供書(トレーシングレポート)として出力することができ、医師との関係構築に非常に有効的にご活用いただけるクラウドシステムとなっています。


服薬期間中のフォローアップをしっかり行い、服薬情報提供書(トレーシングレポート)を出力したら、メールが良いのか、直接訪問が良いのかなど近隣のドクターに確認し、よりよいお付き合いがスタートできるよう意識してみてください。


ドクターとの信頼関係を強固なものにすることができれば、在宅の紹介など更なるステップへ繋げることもできるでしょう。ぜひ今後の薬局運営のヒントにしてみてください。



無料オンラインセミナー▼


お役立ち資料▼



bottom of page