top of page

Googleビジネスプロフィールを活用した薬局集患

更新日:2023年6月20日


Googleビジネスプロフィールを活用した薬局集患

調剤報酬改定や薬機法の改定などにより、門前薬局であることは「安定的な経営」を意味することではなくなりつつある今。


今後も地域で勝ち残り、長く愛される薬局を目指すには、まず「集患」を強化すること、これが基本となってきます。


その中でぜひ皆さんにご紹介したいのが、“Googleビジネスプロフィール”の活用。


Googleビジネスプロフィールとは、店舗を持つビジネスオーナー向けにGoogleが提供している無料のサービスで、薬局での集患はもちろんのこと、今や幅広い業種において店舗集客の強化に欠かせないものとなっております。


今回はGoogleビジネスプロフィールを活用した薬局集患について詳しく解説します。ぜひご参考にしてください。

 

目次

 

薬局における「新規」集患とは

まず一言で”集患”といっても、現状にどういった課題があり、どういった目的や目標に向かって集患を強化したいのかで、打ち出すべき施策は異なります。


但し、どのフェーズにおいても大切なのは”新規”の存在。


ここでは、新規の定義を大きくふたつに分けて考えてみます。


まず、一つ目が「新規」純増のための集患

そして二つ目が集中率改善のための「新規」集患です。


二つ目は、2022年度の調剤報酬改定で調剤基本料3-ハが新たに新設され、その中で、いかに集中率を下げ面分業を展開して行けるかというところが、非常に重要となっています。


こちらに関しては、薬局ごとの立地や規模、ポテンシャルに合わせ、より戦略的な集患が必要となってきますので、この部分でお悩みの薬局・薬剤師の方がいらっしゃいましたら、先日公開となった次の記事をぜひ参考にしてみてください。



また、弊社セミナーやお問い合わせフォームからのご支援も可能です。

https://www.yppp.info/inquiry


Googleビジネスプロフィールで行うエリアプロモーション

今回は、新規の定義として一つ目にあげた「新規」純増のための集患について、詳しくご紹介したいと思います。


新規患者の純増には、薬局のある地域、エリア内でのプロモーションがカギを握ります。

薬局を中心に考え、徒歩5分圏内、距離にすると約300mほどのエリア。


これは都市部の密集地帯と、地方などの車社会とで比較すると、実際の商圏は変化してきますが、いずれにしても薬局からおおよそ0.3~5kmの範囲内で生活する人たちに、どのように自局の存在を知ってもらうか、これが最大のポイントとなってきます。


そこで有効なのが、googleビジネスプロフィール。以前は、googleマイビジネスという名前でしたが、2021年11月に名前を変え、googleビジネスプロフィールというサービスに変更されました。


現在、日本国内では、約70~80%の方がgoogleの機能を利用して検索を行っています。


また10代~60代を対象にして行った調査では、はじめて行くお店を利用する前にはgoogleマップなどで位置や写真、クチコミなどの情報を予め調べると答えた割合が70%を超えたという結果も。


これは薬局においても同様で、薬局を利用したいとき、どの場所にどういった薬局があるか、またそれぞれどのような特徴があり、どのようなクチコミがあるか、参考にして選んでいる患者さんは非常に多いのです。


Googleビジネスプロフィールを活用した薬局集患


自薬局の立ち位置を知ろう

それでは具体的に、近隣の患者さんをどのように集めていくのか。まず最初に、「自薬局の位置するエリア (スペース) 薬局」という形でGoogle検索してみてください。


皆さまの薬局は表示されていますか?また、表示順は何番目でしょうか。


患者さんがどこか調剤薬局を探したいというシチュエーションになったとき、通常は「〇〇(エリアや駅名) 薬局」などと検索する場合がほとんどですが、この検索で自薬局が地域においてどのような立ち位置にいるのかを、まずは確認することができます。


以前は、有料の広告を出している店舗や企業の情報が一番上に表示され、患者さんが探したい内容にズレが生じるケースもあったのですが、今は地図が一番上に表示され、その下に検索されたジャンル(薬局)の店舗情報が出てきます。


そして地図の下にABCと薬局の名前が3つ並んで表示されるのですが、この下に“さらに表示”という項目があり、ここを開くと他の店舗情報も多数表示されてきます。


つまり、上位3つに入っていない薬局の情報は、患者さんがこの”さらに表示”をクリックしないと見れないのですが、通常ここまで見て探す方は非常に少ないです。


基本的には最初に表示された上位3つの中から自身に合ったところを探すでしょう。

きっと皆さんが、カフェやレストランを探すとき、またコンビニやスーパーを探すときも、同じように行動されると思います。

Googleビジネスプロフィールを活用した薬局集患

という事は、この表示順位をいかにして上げていくかが、集患強化のカギとなってきます。


そんなこと簡単にできるわけない。結局お金が必要なのでは?いいえ、安心してください。これにはきちんと手法が存在するのです。


今日の明日ですぐに集患パワーを発揮できるものではありませんが、1~2カ月程すればジワジワと効果が上がってきて、何も行っていなかったときより確実に新規集患に成功するはずです。これは実際に、あなたの調剤薬局加盟店様の中でも、多くの薬局において効果が実証されています。


それでは、具体的に何をやるかというところですが、そんなに難しいことはありません。宜しければ、ぜひこの記事を読みながら一緒にやってみてください。


Googleビジネスプロフィールへの登録方法

Googleビジネスプロフィールを活用した薬局集患

Step1:自薬局の状況を確認

まず最初に、Googleで皆様の薬局を検索してみてください。

薬局名をクリックすると、「このビジネスオーナーですか?」という表示が出てきます。


このビジネスオーナーの承認をしていない店舗に関しては、店舗情報の部分にGoogleが独自に撮影した外観写真などがそのまま掲載されている状態です。


撮影や更新頻度には多少のタイムラグがあるので、もしかしたら今は薬局ががあるのに、Google上では空き地や前店舗の写真がそのまま掲載されている、なんてこともあるかもしれません。


当然ですが、そのような状態ではなかなか患者さんは来てくれないでしょう。

まずはしっかりとビジネスオーナーの承認を行い、店舗情報を正確に、そして最新の情報にすることから始める必要があります。


万が一、「ビジネスオーナーですか?」と表示されない場合は、もしかしたら仲間の誰かが既に申請を行っているか、Google上で薬局として認識されていない可能性があります。


その場合は、地図上で自薬局の所在地をクリックし、自薬局の情報を追加することができます。ぜひ申請してみてください。


Step2:Googleビジネスオーナーの申請

次に、ビジネスオーナーの申請方法ですが、まず「ビジネスオーナーですか?」という表示をクリックすると、確認方法の選択肢が表示されます。


0120~の電話番号しか持っていない場合や、その他特殊な電話番号であれば「郵送」での確認になってしまいますが、そうでなければ通常は「通話」での確認が最も早く、手軽に行えます。


「通話」をクリックすると、登録した番号宛に電話がかかってきて、自動音声で確認コードが伝えられます。そのコードを画面に入力すると、たったこれだけでオーナー確認は完了です。


Step3:情報の登録/更新

オーナー確認が完了すると、次は店舗情報の管理を自薬局側でできるようになります。


Googleが作った骨組みに自薬局の情報を入力し、簡単なホームページを作ることができる、そんな感覚をイメージして頂くとわかりやすいと思います。


イベント情報の投稿であったり、営業時間や正確な位置情報、またメッセージやクチコミ、写真、公式webサイトのURL、様々な情報を潤沢に登録しておくことが重要です。


登録自体は非常にシンプルで、簡単に入力できる仕様になっていますので、普段はこういったことに慣れてない方でも難なく登録することができると思います。


ひとつでも多くの情報を登録し、アピールポイントとして使ってください。


特に、クレジットカードや電子マネーの使用可否などの支払情報であったり、営業時間は必ず登録しましょう。


時間に関しては、薬局のみならず小売り店すべてに言えることですが、営業時間が何時から何時までと登録されているにも関わらず、その時間に営業していなければ、患者さんの信頼を失ってしまい、基本的にはもう2度と来店されません。


たまたまの臨時休業だったとしても、お客様がそのお店に戻ってくる可能性は10%以下と言われています。営業時間の変更があった場合や、臨時休業などを行う場合も、しっかりと情報を正しく伝えることが、お店の信頼に繋がります。


最短で新規集患に繋げるテクニック


全ての登録が完了したら、集患においてここからが非常に重要なポイントです。


前述したとおり、Googleの検索画面では、まず最初に表示されるのは地図とAからCまでの3つの薬局情報。つまり、この3つに入ることが非常に大切なのですが、その方法はズバリ「自薬局のページをいかに活性化させるか」なのです。


・写真の掲載

Googleビジネスプロフィールを活用した薬局集患

まずひとつめのポイントは、できるだけ多くの写真を掲載することです。


外観であったり、お店の看板、店内の雰囲気などの写真は基本として、そういったありきたりの写真だけではなく、例えば、患者さんが自由に使って頂けるウォーターサーバーがあれば、そういった写真もアピールポイントになりますし、店内に絵本や漫画、雑誌などが用意されていれば、それもまたひとつの魅力となります。


そういった様々な写真をどんどんアップしていき魅力を伝え、サイト自体を活性化させることが大事なのです。


加えて、もう一つのポイントは、顔が見える写真があるとこです。薬剤師だけでなく調剤事務の方やフロアコンシェルジュなど、お店の人の顔が見えるということは、利用する患者さんにとっては、大きな安心感につながります。


個人情報などもあるので無理にとは言いませんが、ここが掲載できると非常に大きな強みとなるでしょう。


・クチコミへの対応


さらにもう一つの重要なポイントがクチコミへの対応です。現状、多くの地域では、大手チェーンの薬局やドラッグストアが上位3つの検索結果に表示されているでしょう。


なぜかと言うと、大手チェーンの薬局やドラッグストアのサイトがgoogle上で活性化しているからなのです。


お金をかけているわけや、広告を出しているからではありません。利用者の母数が多いことから、単にページが活性化され、優先的に表示されているのです。


但し大型チェーンの店舗やドラッグストアでは、クチコミに対して1つ1つを細かく対応することは難しいでしょう。


一方で、規模では劣ったとしても、クチコミに対してクイックにレスポンスできれば、どんな薬局でもサイトは活性化されます。


どうしてもクチコミには良い内容も悪い内容も入ってきますが、これをマメにしっかりと見て、対応できるか、そして信頼に繋げられるか、これが重要なのです。


例えば、大きなチェーン店でも、専任の担当者を置いて、ひとつひとつに返事をしたり、管理することだってできるのでは?そう思われる方もいらっしゃるでしょう。


しかしながらGoogleビジネスプロフィールへのクチコミは、店舗から半径3km以内で入力された内容しか反映されないシステムとなっているのです。


Googleが非常に膨大なデータの元で細かく管理しており、どこかで遠隔操作を行ったり、サクラを使ったり、そういったいわゆる”ズル”ができない仕組みとなっています。


ということはその場所に根を張って頑張っている薬局が、きちんと患者さんと向き合い、丁寧に対応していれば、サイトも活性化され、結果として表示順のステップアップに繋がるのです。最初はクチコミのための特典(※)、例えばマスクや試供品、飲料のプレゼントなどの施策も効率的です。

(※)クチコミ収集のためのクーポン配布は禁止されています。


高い評価のクチコミを頂いた場合は感謝を伝えること。低評価の場合は絶対に放置せず、迅速な対応をとること。クレームは、相手の信頼を回復する最大のチャンスです。


クレームがきっかけで、その対応から誠意が伝わり、信頼に変わる、そんなケースも実際に多くあります。


クチコミを恐れたり、億劫に感じたりせず、是非これらのポイントを実行に移して頂ければ、必ず目に見える形で成果が出ます。

Googleビジネスプロフィールを活用した薬局集患

Googleビジネスプロフィールを活用した薬局集患まとめ


ここまで、Googleビジネスプロフィールを使った集患ノウハウをお伝えしましたが、いかがでしょうか。


冒頭でも記述しましたが、門前薬局であることの立地優位性は「安定的な経営」を意味することではなくなりつつあります。


この薬局・薬剤師大淘汰時代において、まず勝ち残れる薬局でなければ、地域の患者さんから愛され、頼られる薬局で居続けることは難しいでしょう。


ぜひ集患方法から見直しを行い、自薬局のポテンシャルを伸ばしてみてください。


なお、集患についてもっと詳しく知りたい方がいらっしゃいましたら、弊社主催のセミナーやお問い合わせフォームからご相談ください。


あなたの調剤薬局では、みなさまのお役立ち企業として様々な支援を行っております。


bottom of page